2025.10.31
 
            気候の変化に合わせて、保育室の帽子や靴下、バックやタオル類も温かみが感じられるような素材に衣替えをし、冬に向けたアイテムを揃えました。
「あ!」とその変化を感じ取り、早速新しいバッグに手を伸ばし、頭には数枚の中から大きなボンボンのついた帽子を選んでいました。
バッグの次は反対の腕にキルティング生地の輪っかを1つずつ通していき、全て通すまであと3つというところまできた時に、輪っかを取ろうと腕を下げると、スルスル…とすり落ちていくこ
とが何度か続いていました。
そこで、肘を少し曲げるとすり落ちないという発見をし、最後は全ての輪っかを通せていました。
お出掛け中も腕は高い位置をキープしながら、すれ違うお子さんや保育者に「ばいばーい」と手を振っていました。

衣替えでは手袋も出すと、ミトンのような形の手袋に手の平全体を入れた後、親指がピッタリと入るように何度も調整をしていました。
身支度が整うと「いってきます!」と写っているお弁当を持って出発です!
手袋があることを疑問に思ったそら組(2歳児)のお子さんが保育者に「なんででぶくろあるの?」と質問をして、「秋になって、だんだんと寒くなってきたでしょ?お出掛けの時に手袋があると暖かいかな、と思って出したんだよ」と保育者が答え、「そうなんだ」と頷くといったやりとりもありました。
「なんで」や「どうして」と疑問や不思議に思うことを言葉にする時期でもあるので、その思いを受け止めて保育者も「なんでだろうね」と一緒に考えたり、不思議がったりと、応答的なかかわりを大切にしています。

お出掛けの再現は、保育室のあらゆるところで見られ、最近では「どこにお出掛け行ってくるの?」と質問をすると、「ベニマル」と実際のお店の名前が出ることや、「マツキヨでおかしかってくる」といった目的を持った受け答えも聞かれるようになりました。
お出掛けの手段も、歩き、車などの乗り物など選択肢も出てきました。
写真のお子さんはウレタン積み木と椅子を組み合わせたものを車に見立て、ハンドルを操作しています。
先頭に座ると、ハンドルを握ると「ブーン、ブーン」と左右に動かして「おかいもの」と安全運転でのドライブに出発していました。

見た目が分かりやすいドーナツは子どもたちに人気で、おままごとでもたくさん使われています。
こちらのお子さんはドーナツやフィルムケースキャップをグラスいっぱいに入れたものを次々と作っていました。
とても美味しいデザートが出来あがったのかな?と、写真の微笑みからも想像できますね。

トレイの裏面には網目のような滑り止めがついているのですが、その模様を鉄板に見立てて「ジュージューやくの」とドーナツを2列に並べていくお子さん。
トレイ2枚に並べ終えた後に、今度はパンケーキをドーナツの下に1枚ずつ敷いていました。
その後1番初めにパンケーキを敷いたところからひっくり返していき、両面をしっかりと焼いて、「ごはんできたよー」と周りのお子さんに振舞っていました。

ドーナツの色と皿の色を揃えると、「どれにしますか~」という子どもたちの声が聞こえてきたことから、保育士がウレタン積み木を並べてお店屋さんごっこができる環境を整えてみました。
店員さんが椅子に座り、「いらっしゃいませ」と呼び込んでいると、何が始まったんだろう?と周りのお子さんが気付いて、お客さんが続々とお店に集まってきます。
「どれにしますか?」という店員さんの声に、何があるのかなとキョロキョロと見渡して「これ!」と注文を決めていました。
ドーナツを手渡す時には「はい、どうぞ」やお客さんを見送る時には「ありがとうございました。またきてね~」と、普段のお買い物で聞かれるようなやりとりがされていました。
これからもっと色々なことを経験していく子どもたちが、どんなごっご遊びを展開していくか、ますます楽しみです。
