2025.06.30
園生活の中心は、遊びです。0歳児の子どもは、保育室を探索し、あらゆるものを手に取ります。
そして遊びを通して、さまざまな身体機能を発達させていきます。
下の写真は、穴のある容器に素材を出したり入れたりしています。
遊具を出し入れしている最中は真剣な表情でしたが、遊具を入れ「カンッ」と音が鳴ると、目を大きく開け驚きの表情を見せていました。
表情も豊かになり、口を大きく開けたり、目を細めたりと、コロコロと表情を変えています。
目で遊具を見て手に持ち、目で穴を見て手に持った遊具を入れる。目と手の協応動作をしています。
うつ伏せからお尻をあげて、身体を両腕で支える体勢をとっています。
からだを動かす度に、近くの保育士の視線を確認していました。
体勢が保てるよう保育士が同じ視線で話かけると、膝を曲げたり視線を左右に動かしたりと反応しています。
この体勢は、肩の力、腹筋、背筋が鍛えられます。
この体勢を十分に経験することで、お座りができる発達段階になった際に、背中がまるまらず、安定したお座りへとつながります。
様々な形の玉を、指先や手首を回して動かしています。
玉に手が届かなくなると、座る位置を変えて手を伸ばしていました。
棒に沿って玉を動かすことで、自然と指先や手首の動きが促されます。
手首の柔軟さは、のちのちスプーンで食材をすくう動きへもつながります。
保育士は日頃から個々の身体活動を見て、スプーンへの移行などを考えていきます。
子どもが立つと目の高さにある壁面遊具の写真をじっくり見たり、扉を開け閉めしたり、最近では1番上の鍵を開けようと背伸びをして手を伸ばしています。
鍵を開けるには指先のこまかな動きが必要で、何度も挑戦していました。
壁の凹凸を利用して、つかまり立ちする時間も増えてきました。
つかまり立ちをしてふと手を離し尻もちをつくこともあるので、その際に怪我にならないよう、保育士は常に周りの環境を整えています。