しずく・そら②

2025.07.28

今月も写真を交えて遊びの様子を紹介します。

保育室の遊具は、子どもの興味関心や、季節に応じて入れ替えをしています。

バッグはメッシュ素材、スカート、ズボンは新しい形、帽子は麦わら帽子にして、夏という季節感を感じられるようなものを出しました。

登園すると「あれ?あたらしくなってるね」「これは?」と変化や気付きを言葉で表し、保育者と共有する姿や、「ねえ、みて」とお子さん同士でのやりとりがありました。

「きょうはこれにしよう!」と早速新しいバッグと帽子でお出掛けに出発し、ショコさん(人形)にも自分と同じく帽子をかぶせていました。

保育士が、「2人とも帽子がよく似合っているね。素敵だね」と声を掛けると笑顔になり、押し箱に人形と並んで座り、車に乗ってお出掛けしているようでした。

こちらのプリンカップも夏に合わせて新しく出した容器です。

重なっているカップをテーブルに1つずつ並べ、全てを並べ終えると、カップに目線を送りながら「いっぱいあるね」と話していました。

その後、花はじきやチェーンなど色とりどりの具材を入れて「アイスつくったの」と保育士に伝えていました。

視野が広がり、周りに目を向けられるようになったことで、日々の些細な変化にも気づくことが増えています。

仕草や言葉、目線など表現の仕方は1人ひとりによって様々ですが、何かを伝えようとする姿に「〇〇に気づいたんだね」と受容したり、共感したりする関わりを大切にしています。

 

こちらは2歳児のお子さん同士のやりとりの様子です。

プリンカップに花はじきを入れていた右側のお子さん。その様子を見ていた左側のお子さんが棚を挟んで正面に立つと、「ちょうだい」と声をかけ、カップを1つ受け取りました。

そのやりとりを見ていた他のお子さんも、「〇〇(自分に名前)にもちょうだい」と声をかけていました。

2歳児になると少しずつ、遊具を介して他者と関わろうとすることが見られる時期なので、時には保育者が仲立ちとなりながら遊びを見守っています。

 

シール貼りの活動では、同じ柄のシールを集めたり、〇からはみ出ないように貼ろうとする様子が印象的でした。

台紙のシールが無くなると、「もっとちょうだい」を何度も繰り返し、すき間が無くなるくらいたくさんのシールを貼っていました。

シール貼りは保育室が少人数になる時に、保育者が側で見守りながら安全面に十分配慮して行っています。

始めは台紙から指ではがすことが難しそうなお子さんもいましたが、試行錯誤することで、はがす行為を習得していきました。

子どもたちに人気のマグフォーマは磁石の遊びで、三角、四角、五角形と3種類の形があります。

始めはテーブルで平面で同じ形をくっつけていく遊びが多く見られていましたが、少しずつ立体の形を作る姿も見られ始めています。

五角形でボールを作ろうとしているところですが、磁石同士がくっつくと崩れてしまい、「ああ」と悲しげな表情を浮かべる時もありました。

何度も気持ちを立て直して完成させると「やった!!」と両手を上げて喜ぶ姿に、見ていた保育士も嬉しくなりました。

スナップボタンが付いている棒状の遊具を本物そっくりな連絡帳の上でなぞるように動かしています。

「連絡帳書いてるんだね。いっぱい書けたかな?」と声を掛けると、「うん、うん」と何度も頷き、その後もペンに見立てた棒をなぞるように動かしていました。

1、2歳は、身近な大人の行動や仕草をたくさん真似る時期でもあるので、保育者が普段やっていることを遊びで再現する姿も見られます。

そのような再現遊びから、子どもたちは様々な動作や行動を習得していきます。

 

 

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